無病息災を願う「茅の輪くぐり」
6月30日に「夏越の祓」という厄払いの行事が行われ、そのときに「茅の輪くぐり」ができるという神社が多いです。
ただし、神社によっては、7月に行うところもあったり、1年中できるところもあったりといろいろ。
なので、今回は「茅の輪くぐり」ができる神社と、茅の輪くぐりはいつからいつまでなのか、2019年の期間について個別にご紹介します。
「茅の輪くぐり」の一般的な時期や方法・作法についてはこちらの記事で解説しています。
京都など全国10神社での「茅の輪くぐり」 いつからいつまで?
鶴岡八幡宮 (鎌倉)
鎌倉の鶴岡八幡宮では、毎年6月30日に夏の「大祓式」が行われます。
この「大祓式」の神事では、参列者は「切麻(きりぬさ)」という麻と紙を小さく切ってできたものを身にまくことで、厄を祓います。その後、神職の方々の後に続いて、茅の輪をくぐっていきます。
「大祓式」の神事は6月30日に4回、2019年は次の時間に行われます。初穂料を収めることで当日参列ができます。
2019年6月30日 11時、13時、15時、17時
神事が行われていない時間帯は、自由に茅の輪をくぐることができます。
ただし、茅の輪が設置されているのは6月30日だけです。
江島神社 (神奈川県)
鎌倉からもほど近い、江ノ島にある「江島神社」
ここでも6月30日に「水無月大祓式」が行われ、その年の半年の間に知らず知らずのうちに身についた厄やけがれを祓う神事が行われます。
そのときに「茅の輪くぐり」も行われるのですが、
江島神社では、なんと1年中「茅の輪」が設置されていて、いつでも「茅の輪くぐり」ができるようになっています。
場所は、江島神社の辺津宮の正面です。
八坂神社 (京都)
京都でも有名な「八坂神社」
7月の祇園祭の前に、穢れを祓う重要な行事として「夏越祭(夏越の祓)」が6月30日に行われ、茅の輪くぐりも行われます。
2019年6月30日 15時~「夏越祭(夏越の祓)」
ただ、この「夏越祭(夏越の祓)」に参列できるのは関係者のみ。神事が行われる少し前から一般の人は「茅の輪くぐり」ができなくなるそうです。
「茅の輪」は数日前から設置され、30日の「夏越祭(夏越の祓)」の後、その日のうちに撤去されます。
ということは、6月30日の午前中か、その数日前が「茅の輪くぐり」ができるタイミングということになります。
北野天満宮 (京都)
北野天満宮では、茅の輪は2つ設置されます。
1つ目は、直径約5メートルの大茅の輪。京都最大と言われています。
祭っている菅原道真公の誕生日6月25日にあわせてその前日夕方に設置をされるのですが、ここでは、茅を持って帰る風習があることから、25日中にはなくなってしまうことが多いそうです。
他にも、普通サイズの茅の輪が設置されます。こちらは30日の「夏越の大祓」まであります。
2019年6月30日 16時から「夏越の大祓」
16時からの神事の後、神職の方々とともに茅の輪くぐりができます。
下鴨神社(賀茂御祖神社) (京都)
京都のパワースポットの一つ、下鴨神社では、茅の輪は8月に設置されます。
立秋の前夜日、つまり毎年、日にちは少し変わります。2019年は以下の日程です。
2019年8月7日
設置されるのはこの日、1日だけとのこと。
同じ日の夜19時から「矢取神事」といって、御手洗池に裸になった氏子男子だちが一斉に飛び込み、矢を奪い合う神事が行なわれます。
東京大神宮 (東京)
2019年6月30日 16時から「大祓式」
1000円を納めることで、誰でも「大祓式」に参列することができます。神事の後、神職の方々を先頭に行列になって、茅の輪をくぐっていきます。
茅の輪は例年6月25日くらいに設置されますので、行事に参加しなくても、それから30日午前中までは、自由に「茅の輪くぐり」ができます。
30日の午後は、「大祓式」の準備のために「茅の輪くぐり」はできなくなる時間があるそうですのでご注意ください。
日枝神社 (東京)
6月30日 15時から 「大祓並鎮火祭」
茅の輪は、6月22日ごろから設置され、30日まで自由に「茅の輪くぐり」ができるようになっています。
日枝神社では、年末の大祓の際にも「茅の輪くぐり」が行われます。
12月31日 15時から 「大祓並鎮火祭」
この数日前から茅の輪が設置されます。
寒川神社 (神奈川県)
八方除けで有名な寒川神社。
神事をもって初めて「茅の輪くぐり」をすることができるようになります。
2019年6月30日 14時から 「水無月大祓式」
茅の輪は、それから数日間設置されるのですが、いつまで、というのが決まっていません。
2018年は7月4日の朝に撤去されたそうです。
大阪天満宮 (大阪)
「天満の天神さん」と親しまれている大阪天満宮では、7月7日の七夕のお祭りのときに「茅の輪くぐり」が行なわれます。
2019年7月7日 18時頃から(時間未定) 「茅の輪くぐり」
神主を先頭に行列になって茅の輪をくぐっていきます。
熱田神宮 鈴之御前社 (名古屋)
熱田神宮 鈴之御前社では、6月30日ではなく、7月31日に茅の輪くぐりが行われます。
2019年7月31日 17時または18時ごろから(時間未定)例祭
茅の輪はこの日の午前中に設置準備されますので、「茅の輪くぐり」をされる場合は、午後からがいいとのこと。
夕方に神事が行なわれ、夜は20時30分ごろまでとなります。
まとめ
京都や鎌倉、東京や大阪など、各地で「茅の輪くぐり」を行っている神社について、2019年の開催時期はいつからいつまでなのかをご紹介しました。
多くの神社で6月30日に「夏越の大祓」とともに「茅の輪くぐり」の行事が開催され、その前後数日は、参拝者が自由に「茅の輪くぐり」ができるようです。
いつでも「茅の輪くぐり」ができる江島神社以外は、「茅の輪くぐり」ができる期間はとても限られています。
日時をご確認のうえで、ぜひ「茅の輪くぐり」にお出かけください。
ご参考になれば嬉しいです。