「千と千尋の神隠し」の登場人物は個性的なキャラクターばかりですが、なかでも大きな体の赤ちゃんは印象的な存在です。
赤ちゃんの名前は「坊」(ぼう)
大きく「坊」の文字の書かれた赤い腹掛け姿はインパクト絶大!
でも「千と千尋の神隠し」の登場人物はみな謎の多い設定なので、
坊についてもよくわからないこと、気になることがいっぱいですよね。
そこで今回は、「千と千尋の神隠し」の「坊」について、疑問に思うことが多い
- いったい誰の子なの?母親は?父親は?
- 年齢は?
を中心に、坊の謎について考察していきます。
千と千尋の神隠しの坊は誰の子?
坊は湯婆婆(ゆばぁば)に溺愛され、油屋の最上階で大切に育てられていますが、湯婆婆のことを坊は「ばぁーば」と呼んでいることから、湯婆婆は坊のおばあちゃんなの?
坊の親は誰なの?
と思われた方も多いと思います。
ですが、坊は「湯婆婆の息子」です。
湯婆婆の双子の姉である魔女、銭婆が坊に「お母さんとあたしの区別もつかないのかい」と言ったセリフからも、湯婆婆が坊の母親であることがわかります。
公式にも「湯婆婆の溺愛する息子」として紹介されていることから、坊の母親が湯婆婆であることは間違いはないでしょう。
坊と母親の年齢が離れ過ぎでは?
坊の母親が湯婆婆だとすると、あまりにも年齢が離れているのが気になります。
なぜ歳が離れているのかについては、千と千尋の神隠しの作品の中では何も触れられていません。
いろいろと推測がなされていますが、主には
- 湯婆婆が溺愛するあまりに成長できない魔力をかけた
- 何かの呪いにより、成長ができなくなってしまった
という説があります。
千と千尋の神隠しの坊の年齢は?
坊の年齢についても公式の情報はありませんが、「千と千尋の神隠し」の中で登場した最初の場面では、「あぁ~」「うー」という言葉にならない声を発しているだけでした。
大声で泣く姿からは、まだ0歳の赤ちゃんのようです。
ですが、歯もあるし、話をすることもできます。
千尋が坊の部屋に入り込んでしまったとき、坊はずいぶんと長い文をはっきりとしゃべります。
「おまえ病気うつしにきたんだな。おんもには悪いばい菌しかいないんだぞ。おんもは体に悪いんだぞ。ここにいて坊とお遊びしろ!おんもにいくと病気になるからここにいるんだ。」
これだけ話せるのは、少なくとも3歳以上の幼児になっていないと無理なはず。
坊が初めて外の世界を経験し、千尋と帰ってきて、ねずみから元の姿に戻ったときには、ちゃんと立って見せて、湯婆婆を驚かせました。
その時の坊は、泣いて欲求を伝えるだけの赤ちゃんではもうありません。
湯婆婆が過保護にするあまりに、何もできないように振る舞っていましたが、じつはやればできる子なんですね(^^)
何歳になってもかわいい赤ちゃんや子どもでいて欲しい母親(湯婆婆)の想いが、坊を赤ちゃんのままでいさせたのかもしれませんね。
0歳から3歳くらいが自立前で一番かわいい時ですから。実際に3歳の子のいる親としては、湯婆婆の気持ちも分からなくないです(^^;;
湯婆婆は、いつまでも子離れ出来ない親を揶揄しているかのようです。
母親の湯婆婆と息子の坊の年齢が離れている理由として考えらえる
- 湯婆婆が溺愛するあまりに成長できない魔力をかけた
という説は、多かれ少なかれ当たっていそうですね。
坊「千を泣かしたら バーバ、キライになっちゃうからね」千と千尋の神隠し放送中!#kinro #金曜ロードSHOW! pic.twitter.com/2lB7QVskZG
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) November 21, 2014
千と千尋の神隠しの坊の父親は誰なの?
では、坊の父親はいったい誰なのでしょう?
坊の父親のことは、映画の中では何も触れられていないことから、この点についてもさまざまな推測がなされています。
湯婆婆が外の世界の男性と恋に落ち、授かったのが坊
一つ目の説が、坊の父親は外の世界の住人だというものです。
外の世界の人間と関わり合うのはタブーなこと。
そのために坊はいつまでも赤ちゃんのままで成長できない呪いをかけられてしまったのではないか。
先ほどの、坊と母親である湯婆婆の年齢が離れすぎている理由として考えられる
- 何かの呪いにより、成長ができなくなってしまった
ということに関係しているという説です。
坊は湯婆婆が魔力によってつくった子どもなので父親はいない
もう一つの説が、湯婆婆が一人で魔力でつくったのが坊という説。
確かに、湯婆婆は魔女なので、父親がいなくても赤ちゃんをつくることはできてしまいそうです。
坊は名のある神様との間にできた子ども
3つ目は、坊の父親は湯屋にきた名のある神様、
なんとそれは奈良の大仏様だという説です。
そういわれてみると、坊のあの大きな体とぷっくりとした顔。
大仏様に似ているようにも見えます。
坊の着ている赤い腹掛けは、お地蔵様の赤いよだれかけを連想させませんか?
お地蔵さまは「地蔵菩薩」といって、仏様になることを目指す修行者のことを意味します。
子どもを守る神様としても知られています。
赤い色には、「正直」「清い」「正しい」といった意味があることから、お地蔵さまや赤ちゃんに赤いものを着せるようになったそうです。
なんだか坊が、仏様を目指すお地蔵様に見えてきました^^
あまりに謎の多い作品だけに、本当のところはわかりませんが、どの説もあり得そうな話ですね。
千と千尋の神隠しの坊の声優は神木隆之介さん
ご存じでしたか?
千と千尋の神隠しの坊の声優は、当時8歳だった神木隆之介さんです。
今夜放送の「千と千尋の神隠し」📺湯婆婆の愛息子・坊の声を演じているのは当時8歳の神木隆之介さんですぅー😆実は日本映画の歴代興行収入ランキングTOP3の作品全て、神木さんが声優として参加しているんですよ❗か…神ってます✨✨#kinro #神木隆之介 #千と千尋の神隠し pic.twitter.com/HKcGUWDNeR
— アンク@金曜ロードSHOW!公式 (@kinro_ntv) January 20, 2017
他にも「ハウルの動く城」「借りぐらしのアリエッティ」などのジブリ作品で声優を務めているんですね。
今となっては俳優として大人の格好良さも身につけた神木さんですが、千と千尋の神隠しで坊役を務めたときはまだ8歳ということもあり、声が初々しい!!
ちなみに千と千尋の神隠しでは、他にも意外な有名人が声優を務めています。
- 湯婆婆と銭婆(一人二役) : 夏木マリ
- 千尋のお母さん : 沢口靖子
- 番台の蛙 : 大泉洋
声に着目してみると千と千尋の神隠しにまた違う楽しみがあります。
千と千尋の神隠し坊ねずみファンは多い!
坊は、わがままで癇癪もちで、思うようにいかないと泣き暴れ、だれも手がつけられなくなる困り者として「千と千尋の神隠し」に登場しますが、千尋と出会い、初めて外の世界を経験することにより成長していきます。
ジブリ作品のなかでも、坊が好き!という坊ファンが意外にも多いんです!
千と千尋の神隠しの映画のなかでは、坊は途中からネズミの姿に変えられて、その間はセリフもありません。
坊ねずみの仕草や行動から伝わってくる、おっちょこちょいなところや健気な一面がとってもかわいいですよね。
銭婆のところでは、糸車を回したり、編み物をする姿も。
赤ちゃんの姿のときとは、また違ったかわいさが人気の理由かもしれません。
いじわるで、泣き虫。でもホントは優しくて愛らしくてかわいい。
坊ねずみ。好きです。坊ねずみのぬいぐるみを方に乗せて散歩したい(*´ω`*)さすがに無理か。。。#坊ねずみ #ジブリ #千と千尋の神隠し pic.twitter.com/SLO1lve8Ej
— ジブリグッズファン公式アカウントです(*´ω`*) (@ghibligoodsfan) June 29, 2019
ふわふわ感がたまらない!坊ねずみのグッズ
ネズミ姿でない坊の人形もレアでかわいい!
まとめ:千と千尋の神隠しの坊は誰の子?母親と父親や年齢について考察
千と千尋の神隠しに登場する巨大な赤ちゃん「坊」の謎について考察してみました。
坊の母親は湯婆婆で、父親は残念ながら不明です。
可能性としては、
- 外の世界の人間との間にできた子ども説
- 湯婆婆のが魔力でつくったので父親がいない説
- 坊の父親は名のある神様(奈良の大仏様)説
などがいわれています。
坊の年齢についても公式には触れられていませんが、坊は話が出来たり歩けたりすることから、3歳以上にはなっていると考えられます。
湯婆婆は、かなり年を取っているにもかかわらず、まだ赤ちゃんの息子がいるなんて、不思議な設定ですが、「坊」は魔力や呪いで成長できなくなってしまったと推測されています。
ご参考になれば嬉しいです。