今年は食育をかねて3歳になったばかりの子どもと一緒に、手作り味噌を仕込みました。

難しそうに感じる味噌づくりですが、やってみると意外に簡単ですよ
じつは我が家では子どもが生まれる前から毎年、手作り味噌を仕込んでいます。
これまで6年間、毎年つくってきましたが、失敗したことはありません!
手作り味噌の作り方と失敗しないコツもご紹介します。
後半は、実際に私が子どもと一緒に味噌づくりをした工程を、写真つきで詳しく解説していきます!
食育に味噌作り! 幼児~小学生におすすめ
毎日の日本食には欠かせないお味噌。
子どもにとっては、普段食べるお味噌がどんな風に出来るのかは興味津々!
今では保育園や幼稚園で、味噌づくり体験をするところも増えているようです。
大豆づくりの大まかな工程は
- 大豆は前日から水に浸しておく
- 大豆を茹でる
- 茹でた大豆をつぶす
- 麹と塩と大豆を混ぜる
- 樽に詰める
と、すごくシンプルです。
このなかで、茹でた大豆をつぶすところが一番大変なのですが、これを子どもたちにお願いすると、遊び感覚で楽しんでつぶしてくれます。
わが家でも3歳になったばかりの子どもが、パパと一緒に一生懸命、大豆をこねこね~
「僕がやるのっ!」と、張り切ってお手伝いしてくれました。

戦力にはならないかもしれませんが、少しつぶすのなら1歳前後からでもできそうですね!
幼児さんから小学生におすすめの食育体験です。
かかる時間の目安は、大まかにこんな感じです。
- 大豆は前日から水に浸しておく ・・・12時間
- 大豆を茹でる ・・・・4~5時間(圧力鍋なら1時間ほど)
- 茹でた大豆をつぶす ・・・あとの3~5をまとめて2時間
- 麹と塩と大豆を混ぜる
- 樽に詰める
1と2の大豆を水に浸しておくのと茹でるのは大人が先に行っておいて、3~5の大豆をつぶす、混ぜる、樽に詰める、のところを子どもたちにやってもらうのがおススメです。
子どもと家庭でできる 簡単作り方&失敗しないコツ
これまで6年間、手作り味噌づくりをしてきて、カビだらけになってしまうという失敗は一度もありません。
麹専門店に教えてもらった作り方をご紹介します!
コツは次の2つ
- お塩を分量通り入れること
- 麹を多めに使うこと
減塩のお味噌がいいとお塩を少なくするとカビやすくなります。
それから麹を多く使うことで、カビが繁殖しにくくなるようです。さらに甘みがあるので、子どもも食べやすくなりますよ。

生きた麹がたーっぷりなので、腸内環境を整えるのにも役立つのが嬉しい♪
それでは、さっそく作り方を写真とともに詳しくご紹介します。
用意するもの・材料
まず以下の道具類と材料を用意します。
大きな鍋(圧力鍋だと時間短縮できます)
5kg用樽、落とし蓋
漬物用ビニール袋
大きい普通のビニール袋
米こうじ 2kg
大豆 1kg (茹でたときの煮汁を1カップとっておく)
塩 480g (400gと80gに分けておく)

道具類と材料について少し説明しますね。
大きな鍋
最初に大豆を煮るのに使います。普通の大鍋だと大豆を煮るのに4時間くらいかかります。
もし圧力鍋があれば、そちらを使った方がかなりの時短です!
過熱して20分、あとは圧が抜けるまで待つのみ。トータル1時間もあればできてしまいます。
5kg用樽、落とし蓋
アマゾンなどで「漬物樽」と検索すると、様々なタイプが売られています。プラスチック製のものがリーズナブルです。落とし蓋もあった方がいいです。
漬物用ビニール袋
これもアマゾンで「つけもの袋」と検索すると色々なサイズがあります。漬物樽と合った大きさを選びます。
大きい普通のビニール袋
家庭で使っているゴミ袋で大丈夫です。もちろん新しくて清潔なもので!
煮た大豆を潰すときに、これに入れて上からつぶすと便利です。
米こうじ
冷凍や冷蔵されたものがスーパーでも売られていることがありますが、おススメは麹専門店のものをお取り寄せすることです。

気のせいかもしれませんが麹のパワーが違う気がします
米こうじで作るのが一般的なお味噌ですが、麦こうじで仕込めば麦味噌ができますよ。
大豆
乾燥させた大豆を用意します。大豆を煮た時の煮汁を1カップ取っておきます。
お塩
お塩は一般的なもので大丈夫です。こだわる場合は天然塩もいいですね。
最後に「振り塩」といって、蓋をする前に味噌の表面に振りかけておくお塩を80g分分けておきます。
一つ一つそろえるのが面倒、というときには、手作り味噌づくりに必要なものがセットになったものもありますよー!
以上が準備できたところで
はい、それではさっそく作っていきましょー!!
作り方
先ほどもご紹介した通り、工程は以下の5つです
- 大豆は前日から水に浸しておく
- 大豆を茹でる
- 茹でた大豆をつぶす
- 麹と塩と大豆を混ぜる
- 樽に詰める
一つずつ、写真を交えてご紹介しますね。
1.大豆は前日から水に浸しておく
大豆を煮る前に、乾燥大豆は12時間ほど水に浸しておく必要があります。
仕込み作業をする前日の夜に、乾燥大豆を水洗いし、たっぷりの水に浸します。
乾燥大豆は水を吸って2倍に膨れるので、大きめの容器に入れておきましょう。
煮るときに使う大鍋を使うのが便利です。
(12時間待ちます:夜から浸せば翌日の午前中に次の工程ができます)
2.大豆を茹でる
浸していた水を捨てて、水を軽く切ってから、大豆を大鍋に移しましょう。
ひたひた(大豆がかぶるくらい)の水を入れて、強火で煮ます。
沸騰したら弱火にして、浮いてきたアクをすくい取ります。水が減ってしまったら足して4時間ほど煮込みます。
大豆を指で挟んで軽く押すとつぶれるくらいやわらかくなったら煮あがりです。
大豆を煮た時の煮汁を1カップ取っておきます。(あとで使います!)
圧力鍋を使って煮る方法もあります。
その場合は大豆を鍋の1/3程度までにして、何回かに分けて煮ましょう。
ひたひた(大豆がかぶるくらい)の水を入れて、加圧すること20分ほど。その後、自然に圧が抜けるのを待ちます。
茹でた大豆をつぶす
茹で上がった大豆が自然に冷めて触れるようになったら、つぶしていきます。
ここは子どもたちの力を大いに借りましょう!
大きめのビニール袋(ゴミ袋)に熱がとれた大豆を入れてからつぶすと、手や服が汚れる心配がなくて便利です。(袋が破れないよう、心配な場合は2重にしておきます)
これなら、子どもが上から踏んで、つぶすこともできます。
麺棒をつかって伸ばすことも。
あらゆる方法で、大豆をマッシュ!マッシュ!
ひたすらつぶしていきます。

けっこう大変ですが頑張ってください!
大豆の粒がほぼなくなるくらいにつぶれたらOKです。
麹と塩と大豆を混ぜる
次に、米こうじをよくほぐしてボールに入れます。
そこにお塩を400g入れて混ぜます。(大きいボールがない場合は2回に分けて、こうじ1kgにお塩200gを混ぜるを繰り返すか、大きな袋に入れて混ぜます)
だいたい混ざったら、先ほどのつぶした大豆に投入!
そこに、とっておいた大豆の煮汁1カップも入れていきます。このときの煮汁の量で、味噌の硬さに影響がでます。最初は1カップ程度がおすすめ。
またまた袋の上から、よく混ざるようにこねます。
全体的に大豆と米こうじと塩が混ざったら、樽に詰めていきます。
樽に詰める
樽に漬物用のビニール袋をセットします。
ここに、大豆と米こうじと塩が混ざったものを入れていきます。
空気が抜けるように、よく押しつけていくことがポイントです。
最後は中央を少し高めにして表面部分はツルツルに!
とっておいたお塩80gを振りかけて、塩の層をつくります。
空気が抜けるようにビニール袋を閉じて、ヒモで結わえて、落し蓋をします。
その上に重しとなるものを置くのですが、わが家では重石がないので、お皿をいくつか重ねておくことで重石代わりにしてみました。
他にも、ペットボトルに水を入れたものなどでも代用できますよ。
はい、これで仕込み完了!
風通しの良い日陰(あまり気温変化が大きくないところ)に置いておきます。

最後に、子どもたちと一緒に「おいしくな~れ!」と声をかけておまじない!
食べごろは6か月後!
子どもと一緒に楽しみに待ちます
途中で「天地返し」といって、混ぜる方法もありますが、この作り方では天地返しは不要! そのままじっくり味噌ができるのを、ただ待つだけです。
たまーに見てみて、表面に醤油のようなツユがでていていたら、重石を少し軽く(1kg)します。
6か月後になったら開けてみましょう!
表面には、どうしてもカビが生えてしまいますが、その一番上の層をへらなどで取り除けば大丈夫です。
とーっても甘くておいしいお味噌が食べられますよ~
必要な量だけ別容器に移して食べて、樽はそのまま常温に置いて保存しておくとどんどん熟成が進んで、味の変化を楽しむことができます。
あまり熟成を進めたくない場合は、冷蔵庫で保存します。
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まとめ
こうじ専門店に教えてもらい、6年間失敗知らずの手作り味噌の作り方をご紹介しました。
3歳になった子どもは今年が初めての味噌づくり。張り切って大豆を潰したり、樽に詰めたりしてくれました。
普段食べているお味噌がどんなふうにできるのか、子どもと一緒にワクワクしながら待つ毎日。とてもいい食育の機会になっています。
今回のレシピは特にこうじが多め。生きたこうじがたーっぷりの手作り味噌なら、腸内環境の改善にも役立ってくれそうですよね。
甘くておいしく、健康にもいい、子どもも楽しめる。
何粒もおいしい体験です。
ご参考になれば嬉しいです。